慶應義塾大・看護医療学部に一般入試で現役合格した足利高校の女子生徒は、高2の夏に他の塾から移ってきてくれた生徒でした。入塾前の彼女は、中学時代は学年トップクラスであったものの高校入学後は中位層に位置し、模試でも振るわないという、実はよくいるタイプの足女生でした。「定期テストのための勉強の仕方は分かるけど、大学受験へ向けたそれが分からない」と相談してくれたことを覚えています。
国公立大志望であったことと受験までの期間が短かったことから、思いきって定期テストの優先順位をグッと下げ、受験勉強へシフトするよう入塾直後に伝えました。この方向転換は、目標・勉強内容・評価基準すべてが変わるため、戸惑ってしまう生徒やご家庭が多いのですが、彼女はそれを受け入れ行動を変える勇気がありました。
高３になる頃には、当塾生たちの自習の様子に感化され、授業がない日でも教室に来て自身の勉強を進めるように（ただ課題をこなすような学習でなく主体的な学びをするように）なりました。授業では、苦手な数学や英語を真正面からやり直し、さらに入試レベルまで引き上げ、その結果、高3の秋以降の、受験が本格化する時期の模試で数学ⅠAにおいて足女トップの成績（足高と合併したため校内では4位）をとるに至りました。
受験直前には、私の学科指導に加え瀬戸講師の面接・小論文指導を受け、万全の準備をした上で入試に臨むことができ、そして見事に慶応大の二次試験を突破。なお彼女は他にも防衛医科大・看護科や、日本赤十字看護大の共通テスト利用でも合格をしています。
「この塾にいなかったら、慶應を受けてすらなかったと思う」という言葉に表れているように、本人もご家族も「まさか慶應に受かるとは」と口にするほどの受験結果となりましたが、彼女の、こちらのアドバイスを受け入れてくれた勇気と、一年半のあいだのひたむきな努力が報われて、本当に、心から嬉しく思います。
国公立の結果はこれからですが、ひとまずお祝いを。慶応義塾大の合格おめでとう！
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